~君という光~
帰り道。

いつものようにあたしの隣には透真がいる。

「なぁ、俺も一緒に美容院いっちゃダメか?」

「だめ。」

「なんでだよー。」

「なんでも。」

「くっそー。」

透真はすごく残念そうな顔をしているが
きずかないふりしよう。

「じゃあ、逆になんで一緒に行きたいと思うの?」

次はあたしが聞いた。

「え…。
 それはだな…。えーとな。うーんとだな…。」

そんなに考えて答えだそうとしなくてもいいし。

「へぇ~~。
 一緒に行きたい理由がない?
 んじゃー、いいじゃん。」

「いや、一緒にいた…「あ、あそこに子猫がいるよ。かわいいね。」」

あたしはわざと透真の言葉に言葉をかぶせた。

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