いち恋
第一章

特別

きれいな青い空、

満開の桜の花・・・



「うーんっ、いい天気~」



今年で3年目になるセーラー服を着て、

今日もまた、学校への坂道を

登って行く・・・・





バシッ・・・



「おいっ、何のろのろ歩いてんだよっ」



突然後ろから頭を叩かれた。

声の正体はすぐに分かった。



だって、その声は

私が大好きな人の声だもん・・・・




「ちょ、ちょっと何するの~っ!!

痛いじゃん~っ」



「ははっ、これで少しは目が覚めただろ?」



「もうっ!ほんと翔君ったら
いじわるなんだから~っ!」




「優がボーっとしてるから悪いんだろ~?」




そう言いながら、翔君は私の頭を軽く
ポンっと叩く。



「あ、そいや、今年同じクラスだな。
いっぱいいじめてやるから
楽しみにしてろよ~?」



「ええ~?やだよぉ~っ!」










< 3 / 10 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop