海の花は雪
「まぁ、それはいずれ判明するって事で…楽しみに取っておこうよ♪もしかして…って事もあるしさ〜」

僕は心にもない事を口にした。

「明後日が、楽しみになりましたね〜」

戸川先生が深谷少年に笑いかけた。

「…」

少年は無言で、顔をしかめている…

「修子ちゃん、深谷君をイジメないでよ〜絶対、高田さんは陛下だって〜ってゆ〜か、じゃないとシャレにならないし〜?」

ハル君が少年をかばうように、抱き寄せた。

…何かむしろ、ハル君が不安をあおっているようにも聞こえる…ってゆ〜か、深谷少年が眉をしかめて、目を閉じてしまったよ…

ハル君、いいわ〜君…




「…では、私はここで失礼します」

戸川先生が駐車場の前で、立ち止まった。

「じゃあね〜修子ちゃん、また明日〜」

ハル君が手をふって、挨拶をした。

「お休みなさい、先生…今日は、色々ありがとうございました…」

「お休みなさい、深谷君。今日は大変でしたね〜どうぞゆっくり休んで下さいね〜…寝かせてもらえたらの話ですけど」

< 233 / 369 >

この作品をシェア

pagetop