海辺で恋するシンデレラ
「麗華さん、申し訳ありません。私は常務に呼ばれてココに来たのですが、常務は何処です?」
「ふふっ。お父様は、ココにはいませんわ。お呼びしたのは私ですもの。」
なんだと?常務め、どう言うつもりだ?
「ねぇ、波瑠さん。今夜、わたくしとご一緒して下さらない?」
「申し訳ありません。現在、大事な案件がありますので・・・それに何度もお伝えしましたが、私には大切な人がいますから。」
出来るだけ、丁寧な言葉を心がけて断る。
しかし、コイツは簡単には引いてくれない。
「これで、最後にしますから。ね、良いでしょ?もう予約を取ってしまったの。だから、お願い。」
胸を押しつけるように、腕にくっつく。
嘘臭い泣き顔に、反吐がでそうだ。
けれど仕事上、常務といざこざを起こす訳にはいかない。
嫌だとは思うけど、接待だと思って我慢するか。
あ~、海桜に逢いたい。