海辺で恋するシンデレラ


私が、そう思った瞬間

携帯がメロディを奏で、着信を知らせた。


相手は、『波瑠さん』


「・・・もしもし?」

『海桜?良かったぁ・・・やっと繋がった。』


波瑠さん、きっとメールだけじゃない

こうやって時々、電話も掛けてくれてたんだね。


「波瑠さん?」

『海桜、泣いてない?ちゃんとご飯食べてる?』

「・・・ぅん。」


嘘。本当は、ここ数日何も食べる気がしなくて

飲み物だけで過ごしてきた。


こうやって、波瑠さんに心配させている。

はやく、切り出さなきゃ。


「波瑠さん、聞いて。私、波瑠さんとはもう一緒に居られない。波瑠さん、幸せになってね。」

『・・・・海桜、本気でそう思ってる?』

「うん・・・」


本当だよ。波瑠さんに幸せになって貰いたいの。

例え、隣に居る人が私じゃ無くても・・・。

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