海辺で恋するシンデレラ
14.お仕置き
実家に帰ると、母が笑顔で向かに出てくれた。
荷物を乗せたトラックとは、別で来た為
到着していないと言う事は、遅れているのだろう。
きっと高速とかが、混んでいるのかもしれない。
深く考える事無く、私は家に入った。
「もう、遅いじゃない。待ちくたびれてるわよ。」
待ちくたびれる?誰が?
お母さん、1人だよね??
疑問に思いながらも、手を引かれるまま
一軒家の和室へと向かう。
懐かしい実家の香り。
でも、そんな感傷に浸る時間もないまま
和室の扉がひらく。
そこは、いつも客間として使用している場所で――――
中には、見間違える事のない人の背中があった。
「うそ・・・なんで?」