海辺で恋するシンデレラ
「さて、煩い奴は居なくなったし・・・やっと落ち着ける。」
小さく溜息をつく波瑠さん。
「あの、波瑠さん?ココ、予約取ってたんですか?」
来たときから気になっていた。
私たちを見るなり、ウェイターがすぐこの席に案内してくれた。
ココは、店の奥にあって半個室のような場所だ。
「いいや。ココは夏生の店だから、いつ来ても大丈夫だよ。それに、今回のシナリオは夏生が企てたんだから。」
え?夏生さんが・・・?
あ・・・亜紀が、夏生さんから連絡あったって言ってたな。
「真打は最後に登場するもんだ、とか言って。俺、海桜に逢いにいくの引き止められたんだ。この数日、めちゃくちゃキツかった。」
あの、メールの裏側でそんな事になってたんだ。