海辺で恋するシンデレラ

「今日の事は、事前に亜紀ちゃんから時間とか聞いてた。だから、海桜が実家に付く前に俺が行ってたって訳。」


あ、もしかして亜紀が今日来れなかった本当の理由って

私を波瑠さんに逢わすため、だったのかな。


「それに、今回の事で思い知ったんだ。海桜には、ゆっくり俺の事を知ってもらおうって思っていたけど・・・俺の家族の事や友人の事は話しておかなきゃってね。」

「そうそう。いくら、素の自分を好きになって貰ったからって浮かれてちゃダメだよなぁ~。」


はい。お待たせ~と言って、夏生さんが料理を手に戻ってきた。


マリゲリータとサラダをテーブルの中央に

生ハムとキャベツのペペロンチーノを相澤さんの前に

厚切りベーコンのカルボナーラを波瑠さんの前に

そして、私の前には

海老とブロッコリーのトマトクリームパスタを置いた。


「うわぁ。美味しそう。」

「お、いいね。その反応。さっ、冷めないうちにどうぞ。」


夏生さんは、そのまま私達が囲むテーブルの椅子に座り頬杖をついて

笑顔で見つめる。




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