海辺で恋するシンデレラ

なのに、私はそのまま部屋に近づいて行ってしまった。


「だめ・・海桜がいる、から・・・」

「ヤれない女に、用はないよ。亜紀は可愛いね・・・素直で」


え?・・・亜紀?

店長と亜紀が?・・・嘘でしょ?


「柊司さん・・・大好き。愛してる・・ぅんっ。」

「あぁ・・・我慢できない。亜紀・・」


どんどん、2人の息が上がっていくのがドア越しにでも分かる。



ドクッ・・ドクッ・・ドクッ・・・



ギュッと胸のあたりと掴む。

心臓が速く激しく、鼓動し始める。


亜紀、ダメだよ。

店長は他にも、遊んでいる女の人がいるのに――――

亜紀が傷ついちゃう――――

なんで、なんでよりによって、亜紀なの?


「うっ・・・ぁ痛っ・・なに、これ・・・」


突然、頭痛が襲った。

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