海辺で恋するシンデレラ
本当に優しくて、私には勿体ないくらいの
素敵な人。
今日も、私は買い物をして波瑠さんのお家に向かう。
波瑠さんのマンション。
いつ来ても、私なんかが入っても良いのかな?
なんて思う程、豪華。
セキュリティも万全。
だから、私はいつも入り口で彼の部屋番号を押して
入れてもらう。
入り口のドアが開き、奥へと進む。
エレベータに乗りこむと、彼の部屋がある15階のボタンを押す。
あ~、ドキドキするぅ。
そして、部屋の前まで来ると
待っていたかのように、扉が開いて彼の笑顔が現れた。
「遅かったね。もう少し遅かったら迎えに行こうかと思ってた。」
「ゴメンね。選んでたら、遅くなっちゃった。」
買い込んだ、買い物袋を持ち上げる。