海辺で恋するシンデレラ
部屋の中に招き入れると
玄関なのに、後ろからギュッと抱きしめる波瑠さん。
「は、波瑠さん?!な、何を・・・」
「ん?充電――――」
心臓に悪いっ。
買い物袋を危うく落としそうになったし・・・。
暫くして、離してくれた波瑠さん。
ヒョイと袋を持ってキッチンに向かった。
「ねぇ、一緒に住まない?」
キッチンの向かいにある、ダイニングテーブルに頬杖を付きながら
そんな事を、言ってくる。
私が料理を作っている時の、彼の定位置だ。
何度か、一緒に住まないか?と言ってくれるけど
その度に私は断っていた。
もちろん、波瑠さんとずっと一緒に居られるのは嬉しいし
きっと幸せなんだろうなぁ、なんて思う。