海辺で恋するシンデレラ

部屋の中に招き入れると

玄関なのに、後ろからギュッと抱きしめる波瑠さん。


「は、波瑠さん?!な、何を・・・」

「ん?充電――――」


心臓に悪いっ。

買い物袋を危うく落としそうになったし・・・。


暫くして、離してくれた波瑠さん。

ヒョイと袋を持ってキッチンに向かった。



「ねぇ、一緒に住まない?」

キッチンの向かいにある、ダイニングテーブルに頬杖を付きながら

そんな事を、言ってくる。


私が料理を作っている時の、彼の定位置だ。


何度か、一緒に住まないか?と言ってくれるけど

その度に私は断っていた。


もちろん、波瑠さんとずっと一緒に居られるのは嬉しいし

きっと幸せなんだろうなぁ、なんて思う。


< 89 / 218 >

この作品をシェア

pagetop