海辺で恋するシンデレラ

「あ、そろそろ出なきゃ。」

一度家に帰って、着替えてからバイトに行くから

今なら丁度いい時間になる。


戸締りをちゃんと確認して、部屋を出る。




自分のアパートの近くまで来た時

1人の男性の姿に、目が留まった。


「っ・・・店長。なんで・・・?」

店長は、私のアパートを見上げているようだった。



思わず塀に隠れて、あの男が居なくなるのを待つ。


なんで、なんで?

なんでココにいるの?

警察に捕まったんじゃないの?


たちまち全身が震えだして、立っていられなくなった。


お、落ち着け。海桜。

しっかりしなきゃ―――――


震える体を抱きしめるように、座りこむ。

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