海辺で恋するシンデレラ
「た、橘さん・・・なんで。」
「あ、いや。悪い・・・怖がらせるつもりは無いんだ。」
掴んでいた手をパッと話して、少し距離を取る。
頭を、ポリポリ掻きながら
何から話そうか思案している様にもみえる。
そんな彼から、以前のような高圧的な感じはもう無い。
だからか少しだけ、胸のドキドキが治まってくる。
「なんの、用ですか?」
「っ・・・すまなかった。」
バッと音がするくらい、いきなり90℃くらい腰を曲げ頭を下げる。
「いや、コレくらいじゃ許して貰えるとは思ってないけど、どうしても謝りたくて・・・」
謝る?・・・あの橘柊司が―――
いつも自身満々で、女に手が早くて
自分が振られるような事はないと、豪語していた人が――――
「あ、あの・・・亜紀とは?」