デキちゃってない結婚
 決して急かされたわけでは無いが、真理子はテンパった。思わず「夢」だけ言って酒井を見た。酒井は何か納得したように三度頷いた。

「夢日記ですね」

 決してそうでは無いが、真理子はそうしとこうと思って高速で何度も頷いた。

「でも僕、これは夢日記では無いと思いますよ。僕も夢日記書いているのでわかります」

 かなり正解ではあるが、真理子はそんなことより、酒井が夢日記を書いていることの方が気になった。

 勿論真理子は酒井に夢日記について詳しく訊いた、酒井は子供の頃から家族皆で夢日記を書いていると言い出したので、思いっきりひいた顔をしたが酒井が自分の顔を伺ったので、直ぐに可愛らしい顔をした。

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