純情彼氏
プロローグ

ただいつものように過ごしていただけ

誰も来ない図書室で寝ていたら声を押し殺して泣くような声が聞こえた。

「…………?」

「……っ…うっ……ふぇっ…」

耳を澄まさないと聞こえないようなその泣き声にあたしはただ耳を傾けた。
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