純情彼氏

情緒不安定



「七海ー?」

次の日に学校で
橘があたしのクラスを訪ねてきた


「……た…ちばな」


その存在を目にした途端のクラスの女子ときたら
橘を取り囲んで取り合いをし始めた

「珍しいーっ!?どうしたの?」

口々に橘を問いつめて
当の本人は困惑気味で相手をしている


「…えぇっと……??」

「みんな離してあげなさいよ。圭が困ってるじゃない」

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