純情彼氏

君の嫌いなあたし




「……なんで、ここに居るんだよ」

「探してたから、橘のことを……ううん。圭のこと探してたから」

こんな時に初めて下の名前呼ぶなんてね


「……あたしを裏切ったならもうそれでいいの。ただね、圭まで先輩の事に巻き込んでごめん」

深々と頭を下げた

「…ごめんなさい」

目を瞑ってただ声をかけられるのを待った

「………いいよ、七海。顔上げて


俺の方が悪かったんだから」

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