純情彼氏



「…っ……」

「……ふっ…」

思わず笑みが零れる。
流石のモテる方もここまでか。
ゆっくりと橘に近づき、綺麗に染められた茶髪を撫でつけた。


「…っ………」

ごくっと息を飲む音が図書室に響いていくと同時に


「なんてね?」

嘘の終わりを告げる。


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