純情彼氏

時折鼻を啜りながらもその男子は泣き続けていた。


「…出て行こうにも行けないじゃん」

外はもうすぐ日が傾き始めている。
もうしばらくも
しないうちに外は暗くなるだろう。
それだけは避けたかった。


だから、声を掛けることにしたのだけれど……

これが間違いだったのかもしれない。


「……ねぇ、なんで泣いてるの?」


この一声が無ければあたしは学校一の人気者と関わる事なんて無かったのに…

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