お姫様は王子様を演じてる



戦意を失ったケイくんの腕からパッと掴んでいた手を離すと。



ケイくんは腕を回しながら少しホッとしたような表情を浮かべていた。



「大丈夫ですか?」



ちょっとやりすぎたかな?久しぶりだから力の加減がよくわかんなかったし。



「自分でやっといて大丈夫はねーだろ…
大体お前女みたいな面してるくせになんだよアレ。調子狂うんだよ…」



ケイくんは納得いかないと言うような顔をして、また頭をガリガリと掻く。



「女みたいな面してますけど僕は男ですよ」



「わかってるよ。
そんな馬鹿力、女でいたらゴリラだよ」



……どうやら私はゴリラだったらしい。



< 16 / 190 >

この作品をシェア

pagetop