[短]恋ココロ
「そういうの、ウザイから。」
「っ…!」
「好きじゃないなら、早く別れれば良かった。」
「違っ」
私は言葉がうまく出てこなかった。
快斗に言った強がりを聞かれてたなんて……
でも…。
別れたんだよね、
もう、どうしようもないんだよ?
付き合ってから手を繋ぐこともなかった……
キスなんて夢のまた夢。
悲しかったんだよ?
そう思うと涙が溢れて頬を伝わる。
「訳わかんねえよ。なんで泣く?……俺のほうが泣きたい…はあ。」
「っ…なんで、憐が、泣きたいなんていうのっ…!」
もう、拭うこともしなかった。
屋上のアスファルトに私の涙が染み込んで黒くなる。