[短]恋ココロ





「悪い、桜。今からちょっと行かなきゃ駄目なところができた。あ、お金ここにおいて行くから。」





戻ってくるなり髪をさらりとかきあげてそう告げた。

「…。そう。もういいよ。ばいばい。」

「ああ、」





それだけ言って走って出て行った。

あー。

これは結構きつい。




わびれた様子もなく私をおいて行っちゃうなんて。

涙があふれそうになるのをぐっとこらえた。




憐、憐は最初から私のことなんて見てなかったのかな。


じゃあ、何で告白なんかOKしたの?

最初から期待させるようなことはしないでよ。


「525円です。…ありがとうございました。」

おつりをもらって私も歩き出した。




せっかく新しく買ったワンピース着て、一ヶ月に一回あるかないかくらいのデートを楽しみにしてたのに。




次にこうして二人だけ出会えるのはいつになるかな?

学校に行く時間もばらばらで帰るときなんて憐の都合の会うときだけ。



< 2 / 22 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop