十音と沙月の涙
『沙月へ
沙月は今何してるのかな?
この手紙はいつ君のもとへ届くかな!
って読んでるなら届いたってことか(笑)
つまり私はいないと…
大丈夫。
沙月、君は1人じゃないの
声が出なくても
ちゃんと友達はできるから
いつか
声が出たなら
沙月と恋バナしたいな
いつも私が一方的に話してるし…
私、沙月の声聞きたいよ
苦しい時
悲しい時
楽しい時
嬉しい時
沙月と一緒にお話しするんだ
そう決めていたけど
沙月は私といて楽しかったかな…
ウザがられてないかって考えたら不安で仕方なかったんだ
でもね
私の親友は
沙月だけだよ
地球の住人ではなくなってしまったけど
君の心の住人でいたいよ
十音より』