大好きな君へ
もぅ自分では堪え切れなかった…。五月蝿い奴は私が泣き止むまでずっとそばに居てくれた。
誰かに助けてもらいたかった私にとって五月蝿い奴はなぜか…かっこよく見えてしまった。


「そろそろ帰りますか?」
「…ん」

五月蝿い奴は私の荷物の準備をしてくれた。

「紫那さん?立てないならおぶりましょうか?」

「へぃ…き…ツ」

池口の奴…本気で蹴ったな…立てない…どうしよう…
と、その時フワッと体が中に浮いた…。

「キャッ!」
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