史上最悪最低男

甘ったるい声に甘ったるい香水を纏わせて近づいてくる女達。

香水キツいんだよ。

ちょっと顔がいい(らしい)僕は昔からモテた。

自分でも言うほど。



告白したのは桃花からだった。

『あのっ…そのっっ……大好きです!!』

顔を真っ赤にしながら告ってきたのは高1の秋。

同じクラスになったときから

まぁ可愛い部類には入ってるな程度で桃花を見てた。

『いいよ。つきあおっか。』

ほんの遊び程度だった。


『ホントに!?』

今までうつむいてた顔をバッと上げてきた桃花。

『うん。』

『ありがとうっ』



< 2 / 111 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop