龍奇譚-彼の想い-





それは、突然に終わった。



峰が急ブレーキを掛け、右手にあった襖を勢い良く開いたからだ。



スパンッと襖がへりにぶつかる。





開け放たれた襖の先には畳が敷き詰められた部屋が広がり。



その中央。



そこに、布団に横たえられた女性の姿と。



その横に座る司の姿があった。




「母さん……っ」



それを見たからか。



峰がその場にへたり込んだ。





どこか、安堵した表情を浮かべて……





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