君が教えてくれたのは、たくさんの奇跡でした。
「急にどうしたんだよ……」







みーくんは濡れた髪を掻き上げ、私の震える手を握ってくれた。



何か伝えたいけど……メモとペンがない。



無言で彼を見つめた。



みーくんも、私を軽蔑する?



……彼のように。







みーくんは私を抱き締め、







「俺んち来る?」







そう言ってくれた。



もう、止まれなかった。










みーくんの家は、河川敷から10分程歩くと見えてきた。






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