君が教えてくれたのは、たくさんの奇跡でした。
「どれがいい?」







香水の瓶を差し出す。



それを手にとり、匂いを嗅ごうとしたのと同時に、







――ピーンポーン……







チャイムの音が広い室内に響き渡る。



……嫌な予感がする。胸がざわついてやまない。……怖い。







――ピーンポーン、ピーンポーン







何度も鳴るチャイムに溜め息をついて、みーくんは立ち上がった。




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