君が教えてくれたのは、たくさんの奇跡でした。
近くにいるカップルの会話が、耳に入ってくる。







「そっちの方が、美夢っぽいしな」







……うざったい。







場所を変えようと、振り向いたとき、カップルの彼氏と目が合った。



一瞬にして脳裏に蘇る、2年前の記憶。



幼さの残る彼の笑顔は、綺麗に映し出された。







「……杏、奈?」







――……颯。







『話せねえとかつまんねえ。別れよーぜ』







そう言って、私を捨てた元カレ。




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