君が教えてくれたのは、たくさんの奇跡でした。
「わかった。部屋は空いてるから、好きに使ってくれ」








頷いた私を見て、みーくんは飲み終わったペットボトルを私の手から抜き取り、自動販売機の隣のゴミ箱に投げた。



投げたペットボトルは、惜しくも入らず、みーくんは苦笑しながら、外したペットボトルを捨てた。







「家具、買いに行こうぜ」



【うん】







今、みーくんは私が傍にいることを許してくれたけど、もし、拒まれたら私はどうするんだろう。



私は、立っていられるかな。



私には、何が残っていて、何でみーくんを笑わせてあげられるんだろう――……。




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