君が教えてくれたのは、たくさんの奇跡でした。
「参考書買うの忘れてた」



【じゃあ行こうよ】



「杏奈はここに居ていいよ」



【私も行きたい】



「いいから!待ってて」







みーくんは、私の肩を押して、無理やりベンチに座らせた。



遠慮がちに、優しく。でも、強く。



遠慮すんなって……、無理すんなって言うのはみーくんのクセに、いつもみーくんは私に
遠慮するよね。







「そこで待ってろよ!」






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