君が教えてくれたのは、たくさんの奇跡でした。

プラマイゼロ

クリスマスイブが、翌日に迫った昼下がりのこと。



私は、みーくんに貰ったスマホを使い慣れるのに悪戦苦闘していた。







「杏奈、慌てすぎ。また間違ってるよ」







笑いを堪えながら私にスマホを見せたみーくんの目には、うっすらと涙が膜を張っていた。



少しムッとしながら見せられたスマホを眺めると、【お願いします】が【お願いしましす】になってることに気がついた。





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