君が教えてくれたのは、たくさんの奇跡でした。
「そん、な――……っ!」







その声の持ち主は、多分杏奈の両親。



俺はそっと耳をすませることしか出来なかった。







「もしかしたら、これから頻繁に発作が起きる可能性もあります。十分注意してください」



「うぅっ……」







女性の嗚咽が耳に入り、俺はぎゅっと目を瞑った。



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