君が教えてくれたのは、たくさんの奇跡でした。
握っていた手が開かれ、ゆらゆらと揺れたそれは、紫のストーンがついたペンダント。
「貰えないよ。……それに、ほら。元気だし!」
「そう?元気ならそれでいいんだけど……。でも、受け取ってもらえないかな?」
「でも……」
高そうなペンダントを簡単に受け取るなんてこと、私には出来なかった。
「貰えないよ。……それに、ほら。元気だし!」
「そう?元気ならそれでいいんだけど……。でも、受け取ってもらえないかな?」
「でも……」
高そうなペンダントを簡単に受け取るなんてこと、私には出来なかった。