赤い靴下

悲劇

1999年12月7日、
この日もとても寒い日だった。
朝から愚図ついた天気で
今にも雨が降りそうだった。



今に思えば神様が不幸が
起きると
教えてくれたのかもしれない。



今日は7歳の誕生日。
小学校へ入学し、友達もでき、
友達の間で
流行しているゲームを
ようやく買ってもらう予定だった。
気持ちが興奮して昨夜は寝れなかった。大体、
イベントや嫌な事のある
前日は寝付けなかった。

俊「今日はやっと誕生日だー」

母「俊輔~誕生日おめでとう‼」

彩「おに~誕生日おめでとう。」

父「今日は半休も取れたから夜は盛大に祝ってやろう」

母「明日は学校ですよ‼夜遅くまではダメです!」

父「たまには良いだろ~なあ俊輔!」

俊「やった~」

母「もう~」

俊輔は始めての夜更かしと
プレゼントを買ってもらえる事に
これ以上ない興奮だった。
そんな興奮した気持ちで
学校行った。




興奮して授業
どころではなかった。
そうゆう日にかぎって授業は長く感じるものなんだ。あれは不思議だ。
早く家に帰りたく、
帰りのチャイムと同時に
ダッシュで家に帰った。


父は家にまだ帰っていなかった。
母が電話をしたら
取引先との間に
問題が起きたらしく
帰るのは3時すぎと行っていた。
母と妹はテレビを見ながら寛いでいた。まだアパート暮らしだったため、
一人部屋もなかったが、
勉強しなさいとの事で
机は祖父母が買ってくれた。
妹も机が欲しく早く
小学生になりたいと言っていた。
狭い家のリビングのかどに
ポツンとあった。

ランドセルを机に起き、
一緒にテレビを見ていた。




2時45分、
そろそろパパも
かえってくるね~と
母と話している頃だった。

ドッォーーン!。

ドアの方から凄い音がした。
完全にドアを誰かが
開けようとしていた。
母が父だと思い、
待って~と叫んだ。
しかし返答がない。
母は不振に思い、
僕と妹を押入れに入れた。
妹が喋ろうとしたので
口を抑えた。
すると次の瞬間、
ものすごい音がした。
なんだ?
とおもったが母が
呼ぶまで開けないでと言ったので
開けるのをやめた。
しかし好奇心には勝てず
少し覗いてみてしまった。

半ズボンを履き

赤い靴下を履いた男が

母の上に乗っかり服を脱がせていた。
異様な服装だった。


冬なのに半ズボンという点。

赤い靴下というのが印象的だった。
僕は妹の、
口をしっかり抑えていたが
僕が言葉を発しそうだった。
その時だった!
父が帰ってきた。
心が一瞬、落ち着いた。
大丈夫だと自分に言い聞かせた。
父が慌てて走ってきて、
母の上に乗っている男を突き飛ばした。そのまま父が男の上に乗っかった。
小学生ながら、
男としての気持ちが反応し、
父の助けをしようとした。
手を襖にかけて押入れを
出ようしたときだった。
父がナイフで刺された。
血が噴水のように吹き出した。
母が大声を出して叫んでいる。
妹は僕が押入れから出ようとして為
部屋の状況が見れずに
何が起きているかわかっていなかった。母の声で泣きそうな妹を
僕は耳を抑えて聞こえないようにした。そして母の声も聞こえなくなった。
家から出て行く音が聞こえた。
部屋を見た。
2人とも倒れていた。

それがどういう意味か

理解し、
溢れる涙を抑えながら
妹を押入れに残し、
部屋に出た。
血まみれの父と、母がいる。
ボロボロ泣きながら、
母に布団を掛けてあげた。
すると
騒がしかったのか、
下の大家さんが来た。
大家さんが驚いたまでは
覚えている。
そこからの記憶はない。
それまでの記憶は
鮮明に残っているが
あまりにも
小学1年生の子には
父、母を同時に
無くす事が大きかった。

でも忘れない。
半ズボンの男。
そして赤い靴下。
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