龍太郎一味のご無体な学園生活
そんな喜屋武のもとに。

「?」

電話がかかってくる。

学生寮の備え付けの電話ではなく、彼女のスマホにだ。

「もしもし?」

通話ボタンを押す喜屋武。

…電話は彼女の父親からだった。

既にお忘れの読者の方も多いだろうが、喜屋武の父親は天神地区では結構名の知られた地主で、学生寮もその父親の所有。

彼女は学生寮の管理を父親から任されているのだ。

ちなみに母方は何らかの術者らしく、『痛み』に関する術を扱える。

喜屋武の痛みの魔術は母方から受け継いだものだ。

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