龍太郎一味のご無体な学園生活
愛の反応に気付く事なく、アルベルトは生徒達の騒ぐ姿を見ている。

「そろそろ天神学園の滞在も終わりかな」

「えっ」

小さく声を上げる愛。

「一週間ほどいたかな…もう片方の、異世界の方にある学園も様子を見に行かないといけない」

「……」

愛の視線が、下がる。

二つ括りの髪が揺れる。

ようやくお近づきになれたのに。

案内兼世話役という肩書を貰って、遠慮なく学園長のそばにいられる。

これからどんどん仲良くなれる。

そう思っていたのに。

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