龍太郎一味のご無体な学園生活
「如何致しますか、生徒会長」

アルフレドも困惑気味。

全ての決定権は、生徒会長たる月に委ねられた。

イリア、アルフレド、涛波、七星、かなこ。

生徒会役員達の注目が集まる中。

「…………」

月は静かにフォークを置いた。

「仕方ありませんね、どちらの店にもケーキを発注すると致しましょう」

コロコロと笑う月。

「だってこんな美味しいケーキ、どちらかひとつだけ選べだなんて…私も年頃の娘ですからね、こんな難問は解決できません」

そう言った月の瞳が、かなこのいる方に向けられる。

「会計にはやり繰りをお願いする事になりますが…構いませんか?」

「任せて下さい!」

かなこは笑顔でドン!と胸を叩いて見せた。

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