龍太郎一味のご無体な学園生活
てぇへんだオヤビン、どうしてぃハチ!とばかりに。

仲間のヤンキーA、Cにこの報を知らせるヤンキーB。

知らせを聞いた、金髪に今時の制服の着こなしをしたヤンキーAは。

「勝機!」

そう言って思わず火の点いたままの煙草を握り潰し、予期せぬ根性焼きに涙目になった。

「し、正気だよ!別に宇宙人と交信なんてしてねぇよ!」

何故か慌てるのは、黒髪の、端正な顔立ちの青年ヤンキーC。

そういえば先程まで目が虚ろだった。

「何が勝機なんだよ?」

「わかんねぇのかヤンキーB!だからおめぇはいつまで経ってもバイキンマンと大して変わんねぇとか言われんだよ!」

「そ、それは言うなっつっただろア゛ァンッ?」

何故か仲間割れが始まる中。

「天神の生徒会長、あの超怖ぇ白神 月が引退したんだぜっ?」

グッ!と拳を握るヤンキーA。

「となると、あとの天神に残ってんのは、ウゴーノシューだけじゃねぇか」

「成程!」

「おめぇ頭いいなヤンキーA!」

BとCが、ヤンキーAを賞賛する。

そのウゴーノシューに、これまでやられ続けてきた事は記憶の彼方にも残っていないらしい。

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