【完結】キスからはじまる恋。
「大夢、これからもよろしくね。こんなわたしだけど」
「ああ。オレのほうこそ、よろしく」
「うん。今度もしわたしのそばを離れる時は、わたしの許可を取ってね」
「……わかったよ。勝手に離れたりしない」
「お願いだから、心配させないで。勝手にどこかに行かないで」
「……わかってる」
「約束、だからね」
「……ああ。約束する」
「うん」
そしてわたしたちは、静かに目を閉じて、そのお互いの唇を重ね合わせた。
優しくて甘いキスも、その心も、全部大夢のものだよ。
あたしだけ、ずっと見つめていてほしい。
大夢と出会って、大夢から恋を教わった。
人を好きになるという大切さとか、モヤモヤした気持ちとか、ケンカしたりとか、全部大夢から教えてもらった。