【完結】キスからはじまる恋。
「……ん……」
「ひゃっ!お、おはよう……大夢」
「……おはよう、彩音。悪い。起こしちゃったか?」
「だ、大丈夫……」
「それより、体大丈夫か?」
「へっ?」
「……体、辛くないか?痛いとこないか?」
「うんとね……とりあえず、大丈夫、かな?」
彩音は困ったような顔でそう言っていた。
そういうとこも、カワイイ。
「そうか。あまりムリするなよ?辛ければ、寝てていいからな?」
「あ、ありがとう……大夢」
「何言ってたんだ。気にするな」
俺は隣で横になる彩音の頭をそっとなでた。
シャンプーのいいニオイがした。
「……ありがとう。大夢は、優しいね」
「そうか?」