あなたの体温で癒して・・・②
・・・

診察中も、

ずっとその話をされ、

少し困ったけど、

本当に、心配してくれてるのが、

よくわかって、

嬉しい気持ちになった。

・・・

老夫婦が帰り、

私も家に帰ることにした。

「じゃあ、私も帰るね?」

「ああ、気を付けて帰れよ?」

「フフ、すぐ近くだけどね?」

「美晴は気を抜くと、

すぐ怪我をするから」

笑いながら言った孝明は、

私の頭を撫でた。

・・・

結婚がすべてじゃない。

・・・

孝明は、

いつもどんな時でも、

私の事を考えてくれてる。

・・・

そう思うだけで、

私の心は温かくなる。

それでいいじゃない。
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