野獣な執事とワンコお嬢様
部屋に入って、ベッドにおろす。



「泣いてる理由はわかります。でも、弁解する気も謝る気もありませんよ」

「なんで!?」

「メグ…先ほどの方がおっしゃっていたことは事実ですし、お嬢様と再会する前のことです」

「違うよっ!!違うもんっ」

「何が違うんです?過去に妬かれて、泣かれたって困ります」

「わかってないのはヒョウだっ!!」



何がだよ。



意味わかんねぇのはこっちだ。



俺はずっと琴音に会いたいがためにがんばって来たのに。



「ちなみに、保健室の先生の誘いにも乗りましたがなにか?」

「保健室っ!?最低っ!!」

「だったらお嬢様が相手してくださったんですか?人の気持ちに気づきもしないで」

「もう保健室はどうだっていい。あたしが言ってるのは…」



急にシクシク泣き出した。



キレたと思えば落ち込んでみたり…。



難しいヤツ。



「なんでさぁ…なんで…」

「はっきり仰ってください」

「なんで関係あった人をヒョウの部屋に入れるの!?あたしはそれ以下なの!?」



は…?


< 138 / 500 >

この作品をシェア

pagetop