野獣な執事とワンコお嬢様
短い休みに走って自販機。



お茶を買って、急いで教室に戻った。



「気安く触んじゃねぇよ」

「一夜限りでいいのでお相手を…」

「顔面百発殴って顔変えてから出直してきやがれ」

「「ヒョウ様…」」



クラスの女の子をメロメロにしてるじゃないか…。



なぜそんな男がいいの!?



悪魔みたいなことしか言ってないよ…。



「すげーキャラだな、青柳って」

「清々しくて逆にいい…」



男の子たちもなんだかヒョウの虜になりつつある気が…。



そうだ、ヒョウはいつもこうだった。



俺様気質で、誰も逆らえない。



度が過ぎてるせいか、みんな感覚が麻痺するんだ…。



「お茶…買ってきたよ…」

「ご苦労だな、琴音」

「いえいえ…」



あたしとヒョウを見つめるクラスのコたち。



そりゃあ疑問に思うよね…。



「有栖川さんと、どんな関係なの!?」

「琴音は昔から…俺の犬だ」

「「家畜萌えっ!!」」

「そうだろ?琴音」



犬発言…。



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