野獣な執事とワンコお嬢様
普通なのはセンちゃんくらいだよ…。



そんなジョーくんとりっくんも執事なわけで。



ジョーくんは何を着てもうまく着こなしちゃう。



カワイイ執事さん…。



りっくんは爽やか系で、ジョーくんと並ぶとお互いがお互いを引き立ててる感じがする。



「琴音、お前は接客するなよ?」

「どうして!?」

「裏方でいいだろ。カワイすぎて他の男の妄想ネタにされるのがオチ」

「妄想っ…。だけどそんな勝手なこと…」

「代わりに俺が接客するって言ったら、話はまとまった」



そうですか…。



ヒョウがいたら、それだけでお客さんが来そうだもんね…。



裏方になったあたしは、クラスの男の子に飲み物の作り方を教えてもらった。



ペットボトルの紅茶とコーヒーとオレンジジュースを注ぐだけという…。



楽すぎてつまらないよ…。



「ああああ、有栖川さん」

「はい?」

「後で一緒に写真とか撮ってくれないかな…」

「どんな意味で…?」

「記念…とか?」



クラスの子がなんだか気持ち悪いです。



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