野獣な執事とワンコお嬢様
眠いのに起きて待ってる琴音を抱きしめた。



久しぶりの感覚…。



「ヒョウ~…」

「疲れてんのは琴音も同じだったな」

「慣れないことするとやっぱり少し疲れるね…」

「寝るか?」

「起きてたのに…?」

「珍しい。琴音から誘うなんて」

「ヒョウにいっぱい触りたい…」



琴音にもそんな感情があったなんて。



いつも受け身オンリーのくせに。



可愛さに負け、疲れなんか気にせずに琴音に触れる。



フルーティーなシャンプーの匂いに翻弄され、時間も忘れて触りまくった。



お互い疲れて眠って、幸せな夢を見る。



目覚めもまた、琴音が隣にいるから心地いい。



長い髪を撫で、気が済むまで抱きしめる。



かなり幸せだ…。



疲れてる琴音を起こさないように、静かに抜け出したベッド。



朝から執事としての仕事をがんばる。



「おはようございます、青柳さん」

「おはようございます」

「今日はお休みなんですよね?屋敷の仕事は私どもにお任せください」



メイドに気を使われた…。



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