野獣な執事とワンコお嬢様
琴音にはアゲハがついて行ったので、雪乃さんは家に残った。



この人も毎日ヒマだろうな…。



「ヒマなら、あたしの相手しない?」

「えっ?」

「部屋に来て」



いやいやいや、龍蔵さんが忙しいからって、それはダメだろ!!



それ以前に、琴音に申し訳ない!!



先に部屋に行った雪乃さんを追いかけた。



部屋に入ると、資料の山。



「これ!!まとめたいの!!」

「これは…」

「大学で集めた資料なんだけど、整理しときたくて。ヒマなら、手伝ってくれる?」



やるっ!!



雪乃さんが集めた資料を、データ化して行く作業。



俺はひたすらパソコンに向かい、雪乃さんが横から指示をくれる。



「こっちのファイル、もっと見やすくできない?」

「簡単です」

「仕事早すぎるし、超頼もしぃ~!!」



なんか、すげー楽しい。



しばらくふたりで没頭。



夕飯の時間には、雪乃さんの心残りがたくさんある紙の山を、全て処理した。



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