野獣な執事とワンコお嬢様
どうせヒョウは仕事として着いてくるだろうし。


あたしが休めって言ったら、きっと休むよね?



「青柳は夏休み、実家に帰る?」

「帰りませんよ。お嬢様のお世話係ですから」

「休んでいいんだよ?あたしは平気だし」

「鬱陶しいと思ってらっしゃるんですね…」

「お、思ってない!!」

「では、夏休みもお嬢様のおそばに」



そうなるよね…。



ヒョウが自らあたしのそばを離れるなんて、想像着かない…。



夏休みの約束をして、無駄話をしてから帰った。



楽しかったなぁ~。



今度はうちに呼ぼうかな?



「お嬢様は恋愛がしたいのですか?」

「えっ?」

「桜小路様と、そのようなお話をなさっていましたので」

「う~ん、よくわかんない。人を好きになるって、楽しそうだと思っただけ」

「年頃の男なんて、いかがわしいことしか考えてないんですよ」

「へっ!?」

「たとえば…お嬢様の服の中身とか」



な、なんか怒ってません?



あたし、またなんか言ってしまった?



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