野獣な執事とワンコお嬢様
ベッドにゴロゴロするのをやめ、起きあがってベッドに座った。



あたしの勉強道具を片づけたヒョウが、目の前に立って。



「男はみんな野獣ですよ、お嬢様。か弱いあなたが隙をみせたら、すぐ捕食されてしまう」

「青…柳っ…」

「それとも、知りたいんですか?男が、どういう生き物か…」

「し、知りたいって…言ったら?」

「教えてさしあげますよ、手取り足取り、お嬢様が満足行くまで」



精一杯の抵抗だったのに、ヒョウがあたしの髪をひと束掴んで、それにキスをした。



体が痺れたみたいに動かなくなって…。



拒否っ!!



色っぽすぎて直視できないっ!!



「ああああ、青柳っ!!」

「はい、お嬢様」

「マンガっ!!マンガ本が読みたい!!今時の少女マンガっ!!」

「小説に飽きたんですね?早急に用意いたします」



解放された時に、心臓の鼓動が早いことに気が付いた。



ど、ドキドキした…。



あんな雰囲気のヒョウ、どうしたらいいのかわからない…。



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