初恋はドSの先輩㊤
~綾人side~
あ~、うぜぇ。
いったいなんだってんだよ。
『春宮!!お前またケンカしてきたのか!?今シーズンはウチもいいとこまで行ってるんだから問題を起こすなよ!』
クソキャプテンめ!
俺はなんもしてねぇよ!!
なんで俺ばっかりこーなんだよ!!
春宮綾人、高1。
バスケ部所属。今、問題を起こしたと勘違いされ部員分のドリンクの買い出しに向かっている途中。
あと1キロくらいか・・・
遠いな。
だいたい俺が喧嘩なんか売るわけねーし!
あっちが勝手に売ってきたんだろ。
むかつきをぎりぎり押さえながら歩いた。
うつむいていた目線を何気なく戻すとあんまし見慣れない光景。
・・・ん?あれは・・・
目の前には近道として知られる小道に入るか迷っているガキ。
まぁ、こんな時間だし、ちゃんと頭がはたらいてんなら危険なことくらいわかるよな。入るわけない。女だし。
「・・・。」
あいつ、マジで悩んでんな。普通あの道の話知ってんなら、悩まないだろ。
もしかして不良の話しらねぇのか?
しかたねぇ、教えて―――――――・・・って、おい!入りやがった!